【スプラトゥーン2】『スタートダッシュ』ギアは実用性なし！　趣味の域を出ないギア

アタマ専用ギアパワーの『スタートダッシュ』。略して、スタダ。

その名の通り、試合開始からしばらくの間、移動系のギアパワーの効果が発揮されるという効果。発揮される効果は違いますが『ラストスパート』の逆バージョンみたいなイメージですね。

スプラトゥーンでは初動が大事なので有効なギア……に一見思いますが、はっきり言って現状は実用性のないギアです。

スタートダッシュの効果と問題点を解説していきます。

『スタートダッシュ』のギア効果

対戦開始から30カウントの間移動に関する効果がかなりアップします。

試合開始から30秒間、『イカダッシュ速度アップ』『ヒト移動速度アップ』『相手インク影響軽減』の効果がメインギア3個分発揮します。

更に効果時間中に相手をキル、またはアシストキルした場合、その度に効果時間が7.5秒延長されます。

効果の性質上、ゲーム開始時に前線に行く速度が非常に速くなり、またホコやアサリなどのオブジェクトの移動も速くなります。

素早く中央を支配して、対面の撃ち合い強化の恩恵で敵を倒し続けて効果を持続できると強いギアパワーです。

メインギアパワー1個の枠で、メインギアパワー9個分の効果を発揮するという破格の上昇値。そして敵を倒し続けると効果が持続していくというロマン溢れる効果。

一見キル、またはアシストキルを取り続ければ強力なギアなのではないかと思いがちですが、現実はそんなにうまくいきません。

まず初動の動きが一人だけ速くても、味方が来ていなければ単身特攻しているだけであり、相手が足並み揃えて4人きているところに一人突っ込んでも死ぬだけです。

きちんと味方と合わせるのなら、30秒間の効果アップは十分強力です。ただし、たった30秒間しかないというのは非常に厳しく、特にガチマッチでは延長なしでも5分間の試合ですから、序盤の攻防だけで効果が切れてしまって以降死にギアとなってしまうことは珍しくありません。

ならキルを取ればいいじゃない、と思うかもしれませんが、仮にガチマッチの5分間効果を発揮し続けようと思ったら、4分半の延長＝36キル（アシスト含む）必要になります。まず無理ですよね。

また、効果時間中のキルでなければ時間は延長されないため、最初の30秒間でキルを取れなければそれで終わりです。

更に自分がデスしたときは復活までに8.5秒間必要とします。1キルの時間延長よりも時間を失ってしまうのです。前線復帰にも時間がかかることを考えると、最初の30秒でデスしたらほとんど効果を有効に使えず終わってしまうでしょう。

アシストでも良いためポイントセンサーを投げたりアーマーを付与すれば……と考える人もいますが、せっかくイカ速人速インク影響軽減が向上しているのに、ポイセンを投げてばかりいるようなアシストプレイではスタートダッシュを付けている価値はほとんどありません。

スタートダッシュの効果時間を延長させるためにアシストプレイに走ってしまうのは、ただスタートダッシュの時間を延ばすことだけが目的になっており、手段が目的化してしまっている典型的なパターンです。

結局このギアを有効に使うには、序盤からデスせずにスタートダッシュの効果を活かして対面を仕掛け、ひたすらキルを取りまくること。それを毎試合安定して行うことですね。

しかし、そんな人はスタートダッシュを付けなくても活躍できる話であり、スタートダッシュがないと大量キルを取れないなんて人はいません。結局趣味の域を出ないギアだというのが現状です。

実用性のないギアだということで、相性の良いブキも特にありませんが、強いて言うならイカ速や人速を活かせるブキを使いましょう。

また、アシストプレイに走っては本末転倒ですが、ポイントセンサーのブキも一応相性は良いと思います。決して時間延長だけが目的にならないように注意が必要です。

スタートダッシュと相性の良いギアは、強いて言えば『イカニンジャ』でしょうか。ただしスタートダッシュの効果が切れた途端にイカ速が遅くなるので、立ち回りが大きく変わって難しいですね。

ポイントセンサーを使うなら『サブ性能アップ』があるとマーキング時間が延びるため、アシストキルを取れる可能性が上がると思います。

スタートダッシュは実用性が低い弱いギアですが、趣味で使う分には面白いかも？

私は普段イカ速を多く積まないので、スタートダッシュをギア開けで付けてみたらすごいスピードでなんか楽しくなりました（笑）

しかしどうしてもスタートダッシュがついているとそのスピードを活かさなきゃ、効果時間を延ばさなきゃ、という意識に傾いてしまい、立ち回りが崩れやすいのが欠点ですね。リグマなどで遊ぶ分には良いかもしれません。