ウデマエA帯まではスプラを長くプレイしていれば多くの人が到達しますが、A帯からがひとつの壁になることが多いウデマエ帯だと思います。
A+の上はSで、SはS+とは別のマッチングになります。個人的にA+とSではそれほど大きな差はなく、A~S帯とS+の実力差は大きいと感じます。
意外とあっさりS+までいける人と、対面力やキル力はあるはずなのになかなかA帯を抜けられない人がいます。S+に上がるための課題とコツを解説します!
ウデマエA~S帯のレベル
ウデマエA~S帯のプレイヤーのレベルを以下に挙げます。(全員ではなく平均的なお話です)
- ブキごとの役割や特徴を把握している
- ヒト状態を無闇に晒す時間が短い
- ジャイロと操作に大分慣れ、エイム力がついてきている
- オブジェクト意識とキル意識が片方に偏重しがち
- 無駄な裏取りが多い
- 敵の裏取りへの警戒心が薄い
- 人数状況を常に見て戦況を判断した動きができていない
- 勝ち筋を作れるが、負け筋も作りやすい
ウデマエA~S帯の課題、S+に上がるためのコツ
自分のブキと立ち回りに合わせたギア構成を構築する

《出典:スプラトゥーン2》
ウデマエA帯以上は、自分のブキと立ち回りに合わせたギア構成を構築することが重要になってきます。
ギア構成は好みもありますし、ギアだけで大きく実力が変わるわけではありませんが、やはり何も考えていない構成より、しっかり考えた構築をした方が有利になることは間違いありません。
A帯まできたプレイヤーならギアの種類やおおよその効果は理解していると思います。しかし厳密な効果量やブキとの相性を知らない人もいるでしょう。まず効果をしっかり理解した上で、自分が欲しいギアを考えて構築しましょう。
以下の記事から、各ギアパワーの考察記事に飛ぶことができますので、参考にしてみてください。
関連記事:【スプラトゥーン2】ギア考察
試合開始時に敵のブキを見て、自分の苦手ブキを把握する

《出典:スプラトゥーン2》
ブキ同士には、対面して相性の良いブキ、悪いブキがあります。
たとえばダイナモローラーは範囲が広く1確攻撃ができるため、短射程ブキやマニューバー系ブキに強いです。近づく前に倒せますし、スライドされても当てられます。
しかしダイナモは攻撃時の隙が非常に大きいため、後衛ブキには的にされやすい弱点を持っています。ダイナモローラーでチャージャーやスピナーに近づいて倒しに行くのは得策ではありません。
単純に自分にとって苦手なブキというのもあるでしょう。そういった相性の悪いブキに対して無理に挑む必要はなく、相性の良い相手を積極的に狙っていくと有利に動きやすいです。
それを判断するためにも、試合開始時に敵のブキを見て、自分の苦手ブキがいるかを把握しましょう。どんなブキが苦手かは経験で判断していけば良いと思います。
無駄な裏取りをせず、横から攻める
A帯からキル意識の高いプレイヤーが多くなりますが、同時に生まれるのが裏取りに拘ってしまう人。
裏取りは刺されば相手の後衛ブキを背後から倒すことができるため、キルを取りやすく感じやすいです。正面から行くより相手の隙を突くという考え方は正しいのですが、裏取りは逆効果になりやすい危険なムーブでもあります。
裏を取ることは正面が人数不利になることに等しく、遠回りしている間に正面突破されてしまうこともあります。また、相手が裏取りに気づいていれば簡単に対応されてしまい、その場合ただ時間を浪費しただけに過ぎません。

《出典:スプラトゥーン2》
裏取りに成功してキルを取れても肝心のオブジェクトが進まれていたなんてことは珍しくないですし、自分がキルを取っても正面で人数不利に陥っていた味方がやられていることもあります。
正直、裏取りが有効と言える局面は滅多にないので、A帯にいる内はしない方がいいです。裏を取るのではなく、相手の横を突くようにしましょう。
前衛を落として人数有利になれば後衛ブキを落とすことは難しくありません。いきなり後衛ブキを落としに裏取りばかりいくのは味方負担になりやすいので気をつけましょう。
敵の裏取りを警戒する
A帯は裏取りするプレイヤーが多く感じますが、同時に敵の裏取りを警戒しているプレイヤーは少なく感じます。
特に後衛ブキを持っているならば、常に敵が裏取りにくるかもしれないと考えておきましょう。たまにマップを見るなり視点を動かすなどして、急な不意打ちを食らわないようにすることが大切です。

《出典:スプラトゥーン2》
先ほども解説したように、裏取りは成功しなければ裏取りしている側が不利。裏取りにくるプレイヤーを返り討ちにするか、裏取りにきていることに気がついたら無視して前に出てオブジェクトを進めればこちらが有利になります。
何度も同じ裏取りを繰り返すプレイヤーも多いので、一度裏取りされていることに気がついたら特に注意するようにしましょう。
敵からの攻撃を常に警戒する
B帯からA帯に上がるテクニックとして、「敵に狙われないようにイカ潜伏を心得て、ヒト状態を晒し続けることを避ける」と記載しました。
関連記事:【スプラトゥーン2】ウデマエB帯⇒A帯に上がるための課題とコツを解説!
A帯以上で戦っていくには、「今まで以上に常に敵に狙われているかもしれない」という危機感を持つことが大切です。
たとえば、インクが切れたときやダメージの回復のときに、その場でインクに潜ってじっとしていると、潜る前に敵に見られていた場合は潜伏中に攻撃を受けてしまいます。
敵を倒した直後の場合は、相手が「やられた」のシグナルを押していると周辺に自分がいることがばれているため、その場で留まっていると敵に見つけられやすいです。
インクやダメージの回復は敵の攻撃を受けにくい場所で行ったり、イカ潜伏で移動しながら行うのがベスト。敵を倒した直後はすぐにその場から離れるなど、常に敵に狙われる可能性を考慮して動くとデス数を抑えることができるでしょう。
常にカウントを意識する
ガチルールでは常にカウントを意識して動きましょう。
カウントは画面上部に記載されています。どこまでカウントを進めているのか、進められているのかを常に把握していないと、正しい判断ができません。
ホコとヤグラではカウントリードさえされなければ、どれだけ進められても問題ありません。防衛のときはすぐに止めようと焦る必要はなく、リードされる前に止めればいいのです。

《出典:スプラトゥーン2》
上記の画像ではデボン屋根上からホコを進められています。この場合は後ろから追いかけるよりも、すぐにリスポーンにスーパージャンプして正面から止めるのが得策です。
相手のカウントがどんどん進んでいるのにカウントを見ていなくて、気がついたらノックアウトされた、なんて経験がある人は、画面上部のカウントを常に意識してみてください。
オブジェクトに関与し、有効キルを取ろう
ガチマッチではオブジェクト関与が勝利のために必須なこと。それはA帯まできたプレイヤーなら分かっていると思います。
ただし、真の意味でオブジェクトに関与するというのは、実はウデマエXでも難しいです。
エリアを塗る、ホコを持つ、ヤグラに乗る、アサリを入れる、相手のオブジェクトを止める。直接的にはこれだけですが、S+以上に行きたければもっと奥の深いレベルでオブジェクトに関与しなければいけません。
たとえばホコがバリアを張った状態で中央に存在するとき、すぐにバリアを割ってホコを持つのはNGです。ホコを持つと戦力ダウンし敵にやられやすくなるので、人数有利になってからホコを持つべきです。

《出典:スプラトゥーン2》
先に敵を落とそうと思って、中央より奥までいって敵と対面していたとします。この場合、もし敵がホコバリアを割ってホコを持ってしまった場合、ホコより敵陣側にいる自分はホコを後ろから追いかける形になってしまい、ホコ止めに参加できません。
自分でホコを止めたいと思っていても、ホコを持たれたときにホコを止められない位置にいた時点で、すでにオブジェクトに関与していない行動と言えます。裏取りが弱い理由でもありますね。
オブジェクトを進められているのにリスキルしようとする人もいますが、いくらキルを取れても相手のカウントを止められない無駄キルにしかなりません。敵が前線をあげている場合はスーパージャンプで前線まで飛んでいくのでリスキルが意味をなさず、常に味方が人数不利となってしまうだけです。
常にオブジェクトに干渉できる位置で戦うことと、カウントを進めたり止めたりするために必要な有効キルを取ることを意識しましょう。
画面上部の生存状況を常に見て、戦況を判断する
試合中、画面上部のブキアイコンで味方と敵の生存状況を把握できます。

《出典:スプラトゥーン2》
味方と敵の現在の人数差を把握することは極めて重要です。人数有利であれば攻め時、人数不利であれば引き時であることがわかるため。
オブジェクトを進ませるのは人数有利のときに行うのがベストで、人数不利のときに進ませることは困難。
人数不利であれば味方の復帰を待って引き気味で戦わなければ、戦力差でごり押しされてオールダウンされる危険もあります。
それを素早く判断できるようになるためには、画面上部の生存状況を常に見る必要があります。S+以上のプレイヤーであればほぼ常に画面上部が視界に入っているため、人数有利になった途端に前に出たりオブジェクトを進ませたりといった判断が出来ます。
回線落ちしたプレイヤーは画面上部のブキアイコンがカラーのまま×表示となります。誰かが回線落ちしたときにすぐ気がつくことができる人は、画面上部のアイコンを常に見ていて人数状況の素早い把握ができる証だと思いますよ。
全滅を避けて無理をしない
画面上部のアイコンで人数状況を把握できるようになれば、味方がやられて2落ち、3落ちというピンチにもすぐ気がつくことができるようになります。
人数差で不利なのに連キルを取るというのは、よっぽど実力差があるかうまく噛み合ったときしか起こりません。
敵が全員生きている状況で、味方が3人やられてしまった。このとき、味方が復帰するまで潜伏して待機しているのと、敵を強引に1枚持って行って相打ちになるのどちらが良いと思いますか?
正解は前者。敵は画面上部の人数状況でこちらが1人生存していることは分かっています。しかし姿が見えない場合はどこかで潜伏してキルを狙っていることが分かっているため、最後の1人を見つけるためにクリアリングしなければならず、オブジェクトを進ませる手を遅らせることができます。

《出典:スプラトゥーン2》
また、一人でも生存していればスーパージャンプで味方を前線に復帰させることもできるため、素早く前線を押し戻すことが可能です。
しかし強引に相打ちを持って行った場合はこちらは全滅しているので、敵はなにも躊躇することなく全速力で前線を押し上げてオブジェクトを進ませることができます。相打ちで倒した敵もスーパージャンプですぐ復帰してしまうため、倒すメリットが薄いです。
3落ちとオールダウンでは雲泥の差があるため、大事なことは全滅を避けること。人数差がピンチになったら引くようにし、無理に敵を倒しにいかないようにしましょう。
ウデマエA~S帯でおすすめのブキ
A帯以上ではB帯以下よりエイムが良くなってきています。とはいえ、射程が長いブキほどエイムの悪さが顕著に表れ、特にチャージャーで大量キルを取る人は珍しいです。
短射程ブキは長射程ほどエイムを必要としないので、スパッタリーやボールドマーカー、スプラローラーといった短射程ブキの方が活躍している傾向が強いです。
逆に長射程ブキ、とりわけチャージャーで上を目指すのはまだ大変だと思います。エイムも必要になる上、前に出にくい後衛ブキは連キルを取って勝ち筋を掴むのが難しいです。
しかしS+以上では持ちブキを決めて練度を上げていかないと更に上に行くのは難しくなってくるため、先を見据えて練習したいブキの練度を上げていくのも良いと思いますよ。
まとめ
ウデマエA~S帯からS+に上がるための課題とコツは以上です。
全ルールS+に上がることができれば、スプラプレイヤー全体で見ればかなり上位のウデマエだと言えます。しかしそのレベルに達するには、これまでに挙げたコツや立ち回りをしっかり実践していかなければ難しいです。
目の前の敵を倒すことだけに集中せず、人数状況・カウント・オブジェクトや見えていない敵の位置など、視野を広くもって戦えるようになることを目指しましょう!